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良いこと悪いこと:7人目の博士は誰?最有力候補確定?!

物語が進むたび、静かに、しかし確実に不穏さを増していくドラマ『良いこと悪いこと』。
その中心に浮かび上がったのが、誰も覚えていない“7人目の同級生”、通称「博士」だ。

高木(間宮祥太朗)をはじめ、かつて小学生時代に仲良しグループとして過ごしていた6人。
彼らは再会の後、次々と不可解な事件に巻き込まれていく。
そして、忘れ去られていた“もうひとり”の存在が、静かにこの事件の影を落としている──。

一体なぜ、誰も彼のことを覚えていないのか?
そして、いまこのタイミングで“博士”が姿を現した理由とは何なのか?

視聴者の間ではすでに、「博士=堀遼太」説が大きなうねりとなって広がっている。
だが、ドラマが仕掛けるミスリードと複雑な人間関係の糸を解くには、
もう少し深く掘り下げる必要がありそうだ。


目次

イマクニ=堀遼太=博士説 ― 奇妙な男の背後に隠された影

まず最初に注目を集めたのは、スナックに通う謎の常連客・今國(イマクニ)だ。
一見ただの変人のように見えるが、彼の言葉や行動には意味深なフレーズが多く、
物語全体の伏線を暗示するような存在感を放っている。

なかでも印象的だったのが、「151種類目の幻のお酒」というセリフ。
この“151”という数字は、かつてのポケモンシリーズにおける“博士”を象徴する数字であり、
視聴者の多くが即座に“博士”というワードを連想した。

さらに、今國はしばしば“過去を知っているような口ぶり”を見せる。
謎の笑み、意味深な沈黙、そしてときおり見せる後悔のような眼差し──。
そのすべてが、彼こそ“堀遼太=博士”の成長した姿ではないか、という推測を後押ししている。

しかし、ここでひとつの疑問が生まれる。
なぜ彼は、これほどまでに“怪しい”描かれ方をしているのか。
もし本当に博士であるなら、もっと自然に物語へ溶け込ませるはず。

そう、つまりこれは**「視聴者をわざと惑わせる演出」**の可能性がある。
ドラマの制作サイドが、視聴者の推理本能を刺激するために配置した“囮(おとり)”──。
イマクニは、博士の影を匂わせるための「フェイクシルエット」なのかもしれない。


ドラマの巧妙な“二重ミスリード”構造

『良いこと悪いこと』の脚本は、非常に緻密で計算されている。
単純に「誰が犯人か」を問うだけでなく、
“視聴者の思考そのもの”を操作するような構成を持っているのが特徴だ。

第4話と第5話では、その仕掛けが特に顕著に現れた。
「どの子」と「ドの子」という紛らわしい言葉遊び、
“昆虫博士”という子ども時代の夢、
そして校長・大谷の意味深な行動──これらの要素が
まるで一つの答えに収束するように見える。

だが、見れば見るほど不自然に「出来すぎている」。
つまり、これは制作側が仕掛けた“二重のミスリード”である可能性が高い。

あえて視聴者の推理を誘導し、
「イマクニ=博士」と信じさせたうえで、
物語の終盤で“真の博士”を全く別の人物として暴く。

この構造が成立するなら、ドラマは一気にサスペンスから“心理劇”へと変貌する。
視聴者が信じていたものが裏切られたとき、
そこに浮かび上がるのは「人が人を忘れる罪」という、より深いテーマなのだ。


新たな有力候補 ― 宇都見刑事こそ博士の本命か?

物語の流れを大きく変えたのが、第5話での宇都見啓(木村昴)の正体判明だ。
それまでイマクニの隣で冗談を交わしていた“スナックの常連”が、
実は刑事だったという衝撃の展開。

彼の行動をよく見ると、妙に“犯人心理”を理解している節がある。
捜査会議では冷静に分析を重ねながらも、どこか感情を抑えきれない場面も多い。
まるで、事件そのものに**“個人的な理由”**を持っているかのように。

この点に注目した視聴者からは、次のような考察が浮上している。

「宇都見=堀遼太=博士。表では刑事として事件を追い、裏では復讐を遂行しているのでは?」

そう考えると、イマクニが妙に目立つ理由も納得がいく。
彼は視聴者の視線を引きつける“カモフラージュ”。
真の博士を隠すための影なのだ。

宇都見は、少年時代にいじめられ、忘れられた“博士”だった。
そして今、刑事という皮肉な立場で、かつての仲間たちを見つめ直している──。
この構図こそ、ドラマ全体の核心に最も近いものだろう。


博士の影に潜む共犯者たち ― 委員長と校長の関係性

“博士”という存在をめぐっては、彼を支える“共犯者”の存在も無視できない。
その筆頭が、委員長こと小林(藤間爽子)と、大谷校長(赤間麻里子)だ。

委員長・小林の違和感

彼女は、高木たちのもとに突然姿を現し、過去のタイムカプセルや卒業アルバムの情報を語る。
その登場の仕方があまりに唐突で、視聴者の間では「なぜ今なのか?」という声が上がった。
もしかすると彼女は、博士と“何らかの通信”を取っている可能性がある。

表向きは過去を探る協力者のように見えるが、
本当は博士の目的を理解し、**彼を支えるもう一人の“理解者”**なのかもしれない。

大谷校長の罪

そしてもう一人、物語の核心に関わるのが大谷校長だ。
彼女は、卒業アルバムの6人の顔を塗りつぶし、再びタイムカプセルに埋めた張本人。
つまり、彼女はすでに“博士”の存在を知っていたということになる。

第5話の終盤で、大谷が誰かに電話をかけながら「もうやめませんか」と懇願するシーン。
その相手こそ“博士”であり、彼女は過去に加担した罪を恐れている。
忘れられた子どもを見捨てた教師として、
“良いこと”と“悪いこと”の狭間で揺れ続けているのだ。


タイムカプセルが暴く、忘却と贖罪の物語

ドラマの中心にあるのは、「タイムカプセル」という象徴的なモチーフだ。
子ども時代の夢、思い出、友情──それらが詰め込まれたはずの箱。
しかしそこには、6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムが入っていた。

これは、単なるホラー演出ではない。
「記憶の改ざん」=人が誰かを意図的に忘れることの罪を象徴している。

博士は、忘れ去られた自分を取り戻すため、
あの箱の中から再び世界に這い出してきた。
彼の怒りは、復讐というより「存在証明」に近い。
「ここに僕がいた」と叫ぶために、彼は再び動き出したのだ。


羽立が見つけた“博士”の痕跡と chilling なメッセージ

第5話のラストで、羽立が偶然見つけた学校の古い掲示板サイト。
そこに残された「博士」の書き込みが、視聴者を震え上がらせた。

「覚えてる? 僕は、まだここにいる。」

この一文が意味するのは、博士がすでに現代のどこかで生きているということ。
そして、彼は誰かを監視している。
過去を忘れた6人の行動も、彼の目にはすべて記録されているのかもしれない。

卒業アルバムをよく見ると、貧ちゃん以外にもう一人、
メガネをかけた少年が写っている──。
その小さな存在こそ、博士=堀遼太だと推測される。


結論:最有力は「宇都見=堀遼太=博士」説

イマクニは、視聴者を混乱させるための囮(おとり)だった可能性が高い。
本当の博士は、すでに物語の中心に立っている人物──宇都見刑事。
彼の静かな怒りと、事件に対する過剰な理解力。
そして何より、“罪”を追う立場にいながら、自らが罪を抱えているという矛盾。

それらすべてが、「博士=宇都見=堀遼太」説を裏付けている。
彼は刑事として「正義」を掲げつつ、
同時に“復讐”というもう一つの顔を生きているのだ。


終わりに ― “博士”が問いかけるもの

『良いこと悪いこと』は、単なるサスペンスではない。
それは、人の心の中に潜む**“忘却の罪”**を描いた物語だ。

博士は言う。

「僕を忘れたあなたたちが、本当に“良いこと”をしてきたのか?」

彼の復讐は、単なる怒りの発露ではなく、
「記憶」と「贖罪」を巡る深い問いそのもの。
過去を思い出すことが救いになるのか、
それとも再び誰かを傷つけることになるのか──。

第6話以降、博士がどんな形で“姿”を現すのか。
その瞬間、私たちはきっと問われるだろう。

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