日本のゲーム実況界をけん引してきたグループ「2BRO.」。
その中心メンバーのひとり、おついちさんが2025年11月1日、グループからの独立を発表しました。
SNSには瞬く間に「驚いた」「寂しい」「でも応援したい」という声が溢れ、
ファンの間では“節目の決断”として大きな注目を集めています。
彼はなぜ今、2BRO.を離れる決意をしたのか――
その裏にある心情や背景を、ていねいに紐解いていきます。
45歳の節目に芽生えた「新しいステージへの欲求」
おついちさんは声明でこう語っています。
「45歳という節目を迎え、次の大きな人生のステージに挑戦したい。」
この言葉には、長年築き上げた安定した地位を一度リセットしてでも、
自分自身の限界をもう一度試したいという強い覚悟が込められています。
「2BRO.」は国内屈指の人気を誇る実況グループ。
その一員でいることは名誉であり、安心でもある――しかし同時に、“枠”にもなり得ます。
おついちさんは、その枠を飛び越えて「自分だけの表現」に挑みたかったのではないでしょうか。
個人チャンネル「おついちTube」が見せた“自分の世界”
おついちさんはすでに、個人チャンネル「おついちTube」で活動を続けており、登録者数は91万人を突破。
その動画を観れば、2BRO.時代とはまた違った一面が見えてきます。
語り口は穏やかで、テンポはゆったり。
どこか“おついちという人間”そのものを映し出しているような温かさがあります。
そうした活動を続けるうちに、
「もっと自由に、自分のペースで、自分の声を届けたい」――
そんな気持ちが大きくなっていったのではないでしょうか。
このチャンネルの存在は、独立を後押しする確かな土台になったはずです。
グループとしての“成熟”と、それぞれの道
「2BRO.」は2009年に弟者さんが活動を始め、そこに兄者さん、そしておついちさんが加わって確立されました。
三人の掛け合いはまさに黄金バランス。ファンの間では“家族のようなチーム”と評されてきました。
ただ、15年以上続くチームには、必ず“進化か維持か”という岐路が訪れます。
それは決してネガティブなものではなく、個々が成熟した証でもあります。
おついちさんの独立は、「違う形で前に進むための選択」。
それは2BRO.というチームをリセットするのではなく、拡張するための一歩と見ることもできるでしょう。
本当は円満じゃない?――ファンの間で生まれた憶測
独立発表と同日に、「2BRO.武道館公演の中止」も発表されたことで、
ネット上では「本当は円満じゃないのでは?」という憶測が飛び交いました。
確かにタイミングだけ見れば、何かしらの内情を疑いたくなるのも自然。
しかし声明を読み解く限り、そこに“揉めた痕跡”は見当たりません。
おついちさんは兄者さん・弟者さんを「最高の存在」「最高の目標」と称え、
感謝と敬意を何度も言葉にしています。
それでも、長年同じチームで活動していれば、意見のぶつかり合いや考え方の違いがあったことは想像に難くありません。
けれど、それは“不仲”ではなく、“真剣に向き合ってきた証”。
建設的な議論を経てこそ、今回のような円満な結論にたどり着いたと考える方が現実的です。
不仲だった?――沈黙の中にある“プロとしての距離感”
では、「不仲だった」という噂はどこから来たのでしょうか。
その多くは、ここ数年、動画内で3人がそろう機会が減ったことに起因しています。
視聴者から見れば、「あれ?最近3人での配信ないな」と感じる瞬間もあったかもしれません。
しかし、これは必ずしも関係悪化を意味するものではありません。
グループの規模が大きくなればなるほど、企画内容や担当分野も分かれていくもの。
特におついちさんは、編集や個人実況など裏方・ソロ作業の比重が高いメンバーでした。
また、兄者さん・弟者さんがFPS系タイトルを中心に活動しているのに対し、
おついちさんは物語性の強いゲームを好む傾向があり、プレイスタイルの違いも自然と距離を生んでいたのかもしれません。
つまり“疎遠”に見えたのは、方向性の違いであり、“不仲”とはまったく別物。
むしろお互いを尊重していたからこそ、無理に合わせず、それぞれの強みを活かしていた――
そんな関係性が浮かび上がります。
タイミングを重ねた「武道館公演中止」との関係
2026年に予定されていた「2BRO.武道館公演」は、兄者さんの体調変化を理由に中止が発表されました。
このニュースもまた、グループの今後を見つめ直す契機になったはずです。
“夢のステージ”が一度幕を下ろすそのタイミングで、おついちさんは“次の挑戦”を選んだ。
偶然ではなく、必然のタイミングだったのかもしれません。
「最高の存在」「最高の目標」――別れではなく、敬意の証
おついちさんは声明の中で、
「兄者さん、弟者さんは最高の存在であり、最高の目標です」
と記しています。
この一文がある限り、そこに“わだかまり”を読み取ることはできません。
おついちさんにとって2BRO.は、いまも尊敬と感謝の対象。
それは、離れても変わらない“絆の形”なのでしょう。
そしてこれから――“第二章”の幕が上がる
おついちさんは安定よりも成長を選び、
過去よりも未来を信じて一歩を踏み出しました。
この決断は、兄者さん・弟者さんにとっても新しい刺激となり、
それぞれがまた違った形で輝いていくきっかけになるはずです。
「2BRO.」という物語は、ここで終わらない。
むしろ、3人が別の道を歩みながらも交わっていく“第二章”が、静かに始まろうとしています。
✍️ まとめ
おついちさんの独立理由は、
- 45歳という節目での人生の再挑戦
- 自分のスタイルを確立するための決断
- チームとしての方向性の違い
- そして“不仲ではなく成熟した距離感”
それらが重なった、前向きで誠実な独立です。
ファンにとっては寂しさもありますが、
この決断は「別れ」ではなく、「それぞれの物語が続くための始まり」。
おついちさん、そして2BRO.の“次の一手”から、まだまだ目が離せません。
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